内容説明
稀代の音楽博士がウンチクを傾けて語る名曲よもやま話。あの名曲の由来、オーケストラの特色、聴きどころ、決定版演奏とは等々、知りたいことの数々を網羅した絶好の一冊。待望の復刊。
目次
モンテヴェルディ―聖母のための夕べの祈り―濶達な筆づかい華やかな色彩にあふれたドラマチックな曲
コレッリ―合奏協奏曲ニ長調―隅々まで磨きぬかれた完成度の高い作品
ヴィヴァルディ―ヴァイオリン協奏曲“四季”―現代人の感覚に合致した純粋な音の楽しみ
J・S・バッハ―組曲第三番ニ長調―華麗な管楽器を使用奏く楽しみ聴く楽しみのための音楽
クリスマス・オラトリオ―旧作を転用六曲のカンタータの集成
ヘンデル―合奏協奏曲―オラトリオの幕間に演奏されたBG音楽
ハープ協奏曲変ロ長調オルガン協奏曲のハープ・ヴァージョン
ハイドン―交響曲第九四番ト長調“驚愕”―スケールの大きさ人間的温かみとユーモア
交響曲第一〇三番変ホ長調“太鼓連打”―“ザロモン・セット”中の傑作非の打ちどころのない形式
チェロ協奏曲第二番ニ長調―一度は偽作とうたがわれた技巧上の難曲〔ほか〕
著者等紹介
柴田南雄[シバタミナオ]
1916‐1996年。音楽学者、作曲家。東京大学文学部美学・美術史学科卒業。長年の作曲と音楽評論活動によって文化功労賞(’92)、歴程賞(’94)を受賞。日本の民俗芸能を基にした合唱作品シリーズにより、サントリー音楽賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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