精神分析の抵抗―フロイト、ラカン、フーコー

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791763320
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1010

出版社内容情報

デリダの「精神分析論集」。フロイト、ラカン、フーコーらの仕事に精密な読解を施す。

内容説明

現代を代表する哲学者デリダが、ラカン、フーコーとの過去の対決をふまえ、ライバルたちの天才と弱点を明確化するとともに、精神分析に対する最大の批判者=理解者として、この理論/実践の「自己への抵抗」の可能性を現在へと押し開く。

目次

抵抗(解決=溶解の味覚(への嗜好)
機織りのもう一つの秘密)
ラカンの愛に叶わんとして(条件法前未来;第一のプロトコル―交差配列;第二のプロトコル―事後性の前未来;第三のプロトコル―さまざまな縁のキアスム的膣状陥入)
「フロイトに公正であること」―精神分析の時代における狂気の歴史(蝶番―今日;悪しき霊―交錯法について;精神分析のもう一つの秘密―「権威の神秘的基礎」;「天才の業」―倦むことなき「FORT‐DA」;諸問題)

著者等紹介

デリダ,ジャック[デリダ,ジャック][Derrida,Jacques]
1930年、アルジェ生れのフランスの哲学者。高等師範学校卒業後、社会科学高等研究院などで教壇に立つ。2004年、膵臓ガンで死去

鵜飼哲[ウカイサトシ]
1955年生れ。一橋大学大学院言語社会研究科教授(フランス文学・思想)

守中高明[モリナカタカアキ]
1960年生れ。早稲田大学法学学術院教授(フランス文学・思想)。詩人

石田英敬[イシダヒデタカ]
1953年生れ。東京大学大学院情報学環/総合文化研究科教授(現代文学・思想・記号論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Z

3
ある程度デリダに親しんでから読むべき本であった。とりあえず『絵葉書』を読んでから戻ってこよう2022/11/28

nzmnzm

3
フロイト、ラカン、そしてフーコーが語ったラカンについて語った講演集。「抵抗」と精神分析における「正しさ」や「死」について語られている。読みやすくはないけれど、何度か読み返す価値のある濃度ではあると思った。時間をおいて再読したい。2008/10/26

Bevel

2
後ろ二つの論文はもう学問じゃないと思う。論文にも使えないし、ただただ思い出と思いを語っただけか、焼き直しただけか。それでも(それだからこそ)、好きな人もいるんだろう。精神分析の抵抗は、その抵抗自身を精神分析のシステムで考えることに留保をつきつけるという内容。抵抗そのものは、感情に左右されるという出っ張り部分がなんからしくないなって思ったけれど、もっと読んでる人からみたら違うのかもしれない。2010/07/31

壱萬参仟縁

1
すんなり読める本ではない。門外漢の評者は、興味本位で借りたが、理解に苦しむ箇所が多い。訳者あとがきでは、「抵抗の問いは理性の問いと分ち難く結ばれている」(229ページ)。脱構築の概念も不勉強だから余計に混乱したのだと自覚した。「抵抗は解釈されなければならない、抵抗にはそれが対立しているものと同量の意味がある、それが偽装するもの、転位するものと同等に意味が詰まっている、ゆえに、同等に解釈可能である」(32ページ)。今、評者が抵抗しなければならぬのは、選挙後の増税、TPP、原発問題の深刻化。連帯あっての抵抗。2012/12/09

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