出版社内容情報
言葉はどうやって生み出されたのか?
言語の起源と進化の解明は、人類にとって長年の夢でした。本書は、数百万年にわたる人類進化の過程での言語誕生と進化の謎に、いま最も確かな知見と方法を動員して迫る、画期的な成果です。言語学、人類学、考古学、霊長類学、進化生物学、手話研究、コミュニケーション論など関連諸学問のめざましい発展を総合してまとめ上げられた、新しい言語起源・進化論の全貌。数多の読者待望・話題必至の書です。
内容説明
われわれはいかにして複雑な言語を駆使する動物となったか。
目次
1 初めに
2 笑み、目配せ、言葉
3 嘘と本当
4 心と言語
5 記号と合図
6 得られたアイコンと失われたアイコン
7 わずかな音から多くの単語へ
8 統語法―生得のもの、学習されるもの
9 一歩一歩、文法へ
10 権力、噂、誘惑
11 言語はわれわれに何をしてきたか
著者等紹介
バーリング,ロビンズ[バーリング,ロビンズ][Burling,Robbins]
ミシガン大学名誉教授(人類学・言語学)。長年にわたって言語や人類進化やコミュニケーション理解などのテーマに取り組んできた。バングラデシュ、北東インドで人類学・言語学のフィールド調査に従事し、執筆を行なう
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
名古屋工業大学助教授を経て翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
193
言語の進化について書かれた本。この手の本を読んでいたせいか、あまり新しい発見はなかったが、いろいろ考察が深いのでなるほどと思うところもある。言語はあまり実用的な意味から発展したのではないだろうな、きっと無駄話から発展したのだろうという日ごろの直感を裏づけてくれる話が多かった。音楽から言語が発達したという「ららら説」にも言及があり楽しめた。2018/01/09
まさる
1
言語についての知識がないため、自分にはもっと平易な本からまず読むほうがいいと感じた。私が普段いかに言葉について深く考えていないか思い知らされた。知ることは楽しい。2018/12/21
アヲ
0
起源よりも進化の方により重点が置かれている印象。ヒトとそれ以外の動物におけるコミュニケーションの比較が面白い。2013/05/30