砂漠の女王―イラク建国の母ガートルード・ベルの生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 597p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784789727792
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0097

内容説明

1900年代初頭。オスマントルコ帝国の支配が揺るぎはじめたころ、ひとりの英国人女性が中東を研究のために訪れていた。その名はガートルード・ベル。鉄鋼王の裕福な家庭に生まれ、ヴィクトリア朝時代の英国にあってオックスフォードを優等で卒業した才女である。考古学を研究していた彼女は、やがて東方に深く傾倒し、ついに現地へ向かう。そこで、「アラビアのロレンス」ことT・E・ロレンスと出会い、砂漠の民の流儀を知り尽くしたうえで諜報活動に従事、現地の人々と共に生きる道を選ぶ。しかし、大戦の激化とともに、ガートルードは英国民としての誇りと、イラクへの愛の狭間に立たされ、苦しい立場に追いやられることに…。いまなお「イラク建国の母」として現地で深く慕われているガートルード。ひとりの偉大なる女性の、波瀾に満ちた生涯を描く、感動のノンフィクション。

目次

第1部 中東に魅せられた令嬢(裕福な家庭;男社会、オックスフォード;初めての恋;独身という足かせ ほか)
第2部 イラクの母として(複雑なイラク情勢;政府機関の一員として;バクダードで情報収集;わからずやの上司との険悪な対立 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まー

4
ガートルード・ベルは家族( 父親)を愛し砂漠を愛し考古学を愛し人間を愛した そして本当は孤独を愛した強くてたくましく少しだけ弱いところのある女性なんですね2022/12/22

takao

3
ふむ2023/12/03

ゆずこまめ

1
アラブに魅了されアラブに尽くしたけれど、アラブは手段であって目的ではなかった気がする。 当時女性が独身でいることは色々と窮屈だった。社会からの好奇の眼や孤独から逃れようとした結果アラブにたどり着いたけれど、結局孤独から逃れられなかったような気がして切ない。2019/05/26

左近

1
イギリスの利益のために急速に推し進められる西欧化。目に見える変化に対して必ずしも同じ速度でついていくことのできない精神のずれによる苦しみ。これはどこかで日本にも共通していることではないだろうか。モデルとされている西欧に揺らぎが見えている時、そのずれによる苦しみはさらに深いものとなる。耐えるにはみずから道のりを探すしかない。2016/01/14

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