内容説明
「ねえ、パパ。人種差別って何？」１０歳の娘メリエムに問いかけられた素朴な疑問に答え、社会精神医学の専門家にしてゴンクール賞作家が、まず父親として、子どもと同じ視点で始める対話。眼前の現実状況から歴史認識まで、「差別」を根本的に問い直す。日本版に際し、新稿「子どもたちの言葉」を書き下ろし。全仏ベストセラー。
目次
メリエムとの対話（ねえパパ、「人種差別」って何？；「優れている」ってどういうこと？；私も人種差別主義者になるかもしれないと思う？；「異なる」って？；脅かされていると感じるのは人種差別主義者の方なの？；「外国人」って何？；勉強したことから人種差別が生まれるかもしれないでしょ…；戦争が起こるのは人種差別主義者のせいなの？；人種差別は、いつもあったの？；人種差別って戦争なの？ ほか）
付録 子どもたちの言葉
著者等紹介
ジェルーン，タハール・ベン［ジェルーン，タハールベン］［Ｊｅｌｌｏｕｎ，Ｔａｈａｒ Ｂｅｎ］
１９４４年モロッコ生まれ。母国で哲学の教師を務めたあと、７１年パリで社会学、社会精神医学を修め、博士号取得。７１年の在学中より、詩や小説を発表し、８２年には『聖なる夜』でゴンクール賞を受賞。また、７２年より『ル・モンド』紙などにジャーナリストとして寄稿、アラブ・マグレブ問題には欠かせない論客でもある
松葉祥一［マツバショウイチ］
１９５５年生まれ。哲学、倫理学。神戸市看護大学教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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そーすけ
1
25*教育で差別を克服できるというのは、少し楽観的過ぎる気がする。「大人の説得は難しい」と諦めているのは、悲観的過ぎる気がする。複数の人種はない(P.35)。「一般に、混血児は美しい」(P.42)という表現はどうかと思った。人種差別の被害にあった人が、場合によっては、人種差別の誘惑に負けることもある(P.73)。モロッコのムハンマド五世(P.78)。2015/01/31
つぁんじぇん
0
子供に説明している口調の文だが、理解は難しい。2018/12/04
