内容説明
ニュートンは「星をその道筋に乗せる」仕組みを思い描き、マクスウェルは見えない「場」を想像し、アインシュタインは「宇宙」全体を想像した。偉大な物理学者たちは、いつも数学の力に見いだされ、日常の制約を超える豊かな想像を働かせていく…。数学の魔法にかかった物理の天才たち。
目次
縫いめのない織物
その気はなかった革命家
甲虫、ひも、封蝋
物理学とは
物理学の言語
ニュートンが世界をとらえたわけ
通過儀礼
駆け出しの物理学者
電磁気論争
言語としての数学
魔法のように―幾何と代数の統合
マクスウェルの数学的言語
マクスウェルの虹
数学の言語で世界を想像する―物理学の革命
物理学の数学化への道
ルート2が無理数であることの証明
著者等紹介
アリアンロッド,ロビン[アリアンロッド,ロビン][Arianrhod,Robyn]
1951年メルボルン生まれ。数学者。オーストラリアのモナシュ大学にて数学を教える。研究領域はアインシュタインおよびマクスウェルの方程式を中心としている
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
名古屋工業大学助教授を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
galoisbaobab
12
図書館で題名だけで借りてきちゃったけど、題名と内容に乖離がありすぎるんでない?感は否めません。が、アインシュタインが愛したマクスウェルの伝記って考えるとデキが悪いわけではないですね。でもやっぱり数式への溺愛度が足りずに残念です。2018/03/28
Yggdrasill
1
主にマクスウェル。物理学と数学の密接な関連性は我々が考えるよりも新しいものである。そう、現在は世界を数式で想像し、記述「できる」のである、しかし、その裏には偉大な物理学者達の不断の努力があったことを忘れてはならない、ニュートンが言ったように、「我々は巨人の肩に乗っている」のであるから。2010/08/30
(まだない)
0
(2006/06)2006/06/30