内容説明
普遍的な信と愛を求めて。世界人口10億におよぶカトリックの歴史、教義、慣習、異端論争など要点を的確に解説。東西教会分裂から近年の歴史的融和への動向、そして解放神学や中絶など今日的諸問題まで。東方正教もわかりやすく紹介。
目次
1 現代のカトリック世界と東方正教世界
2 カトリック教会と東方正教会の起源
3 カトリック教会と東方正教会の歴史
4 カトリシズムと東方正教―その基本的信仰箇条と儀式
5 カトリック教会と東方正教会の影響
6 カトリシズムと東方正教が直面する新たな挑戦
著者等紹介
ブラウン,スティーブン・F.[ブラウン,スティーブンF.][Brown,Stephen F.]
ボストン大学神学教授、同校中世哲学・神学研究所所長。中世哲学と神学のテクストを編纂
アナトリオス,カレド[アナトリオス,カレド][Anatolios,Khaled]
ウエストン・イエズス会神学校の神学準教授。ギリシア教父神学の専門家
森夏樹[モリナツキ]
翻訳家
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感想・レビュー
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優希
46
クリスチャンなので、キリスト教はカトリックとプロテスタントがあることは前から知っていましたが、詳しいことはわかっていなかったようです。カトリックに興味があるので、この本も興味深く読みました。2021/11/15
うえ
6
「レオ十三世はひじょうな努力をして、偏見のない世俗の指導者たちに、教会が彼らとともに手を取り合っていけることを確信させた…教育の分野では、揺るぎないカトリック思想の持ち主としてトマス・アクィナスを推賞している。アクィナスの考え方をもってすれば、ロックやルソーなど近代の哲学者がもちかけた挑戦にも十分に立ち向かえるという」ルソーは兎も角、スミス、ロールズには無理では。ここがマズいんでは。「ロックの仕事の基本的な前提となっていたのは…教会の教えは人間が抱く意見のようもの…理にかなった意見は尊敬されてしかるべき」2015/12/06
おおた
1
東方正教がロシア正教に変わってアメリカにも伝わってるというのが興味深い2009/05/24
マイアミ
0
★☆☆☆☆(星1) カトリック全般についてわかる本ではなかった。2019/08/03
kiris
0
東方カトリック教会というものがあるのは知らなかった。この本には書かれていなかったが、Wikipediaで調べたところ、フィリオクエと、ローマの首位権を認めているとのこと。2014/03/01