内容説明
四季の風物詩、古典と日本語、故郷の記憶、俊成と定家、ジャンヌ・モロー、心に残る人々…日常のなにげない風景のなかで出会う驚きや歓び、そして哀しみ。
目次
一見の無為
静謐と輝き
神田の町角で
無表情について
落梅の行方
かかる夢見ぬ人やいひけむ
「源氏がたり」「鏡川」のことなど
「理屈のほか」
言葉の温もり
虚空の妙音〔ほか〕
著者等紹介
竹西寛子[タケニシヒロコ]
1929年、広島県生まれ。早稲田大学文学部卒業。『往還の記』で田村俊子賞、『鶴』で芸術選奨新人賞、『管絃祭』で女流文学賞、『兵隊宿』で川端康成文学賞、『山川登美子』で毎日芸術賞受賞。また作家、評論家の業績により日本芸術院賞受賞
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感想・レビュー
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新地学@児童書病発動中
90
作者が雑誌「ユリイカ」に平成12年から15年にかけて連載したエッセイ集。これほど素晴らしいエッセイ集は、めったにないだろう。四季の自然の移り変わり、日本語と日本文学に対する愛情、古典文学への親しみ、日本の政治への怒り、小さな子供や親しい人々に注がれる優しい眼差し、これらの要素が一体になって、凛とした美しい言葉の世界が作り上げられている。若い時に広島で被爆した経験と、和歌を中心に古典文学への傾倒が、作者の精神的支柱になっている、と思う。人の痛みを知ろうとしない政治家への憤りに、深く共感した。2017/11/03
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