内容説明
花は紅、柳は緑。晴れ渡る天の心。ほがらかな気の交歓が、野生の力を呼び覚ます。生命を調律し、身体の森を育てる野口晴哉(1911‐1976)の整体法の宇宙。
目次
第1章 裸の人間―愉気について
第2章 複数の声―生命について
第3章 生命の波―全生の思想
第4章 夢見の体―活元運動について
第5章 青空の心―天心とは何か
第6章 身体の森―体癖の理論(1)
第7章 天使の性―体癖の理論(2)
第8章 自然の死
清風万里―最後の言葉
著者等紹介
永沢哲[ナガサワテツ]
1957年、鹿児島県生まれ。東京大学法学部卒業。社会哲学・象徴人類学を学んだ後、チベット密教ゾクチェンに出会う。宗教人類学を核に活動を続ける
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感想・レビュー
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うちこ
1
後期にアウトプットされたものを中心に展開しているので、そこへいきつく流れを追うことができた。こういうのは、本人談だとオブラートにくるまれがち。それはひとことでいうと「やっぱり」という感じで、先人の教えはその言葉や思想だけでなく、社会の状況に合わせた「チューニング」がなにより興味深い。 「野口晴哉氏の本音をつむいでルーツを加え、ちょっと著者自身の思想も織り交ぜたり紐付けたりした」というブレンドをまるごと楽しんだらよいと思います。偏ってるとか歪んでるとか、そういう視点で本を読むとつまらないから。 2012/03/04
Sherlock
0
野口晴哉氏の理論を主に構造主義の思想家との関連性について考察している本だと思う。2017/10/07