内容説明
構造改革、金融の自由化、介護保険、年金問題、…私たちの生活のすべてを包摂しようとしている市場の本質とは?法や国家と複雑に絡み合う経済の在り方を精緻に分析、既存の経済理論や金融システムの限界を指摘し、市場主義が直面する問題を明らかにする全く新しい経済学への出発点。
目次
第1章 確率の帝国と経済理論―主流派経済学批判(市場のコントラスト;確率の帝国と市場の不意打ち ほか)
第2章 信用と信頼―金融のダイナミクス(「非合理性」の恐怖;危機の伝染 ほか)
第3章 権利と市場―福祉社会のポリティクス(介護の社会化;公私の構造 ほか)
第4章 模倣と権力―情報社会のポリティクス(消費者主権;Eマーケットにおける交渉力と共謀 ほか)
著者等紹介
竹田茂夫[タケダシゲオ]
1949年、東京生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。ニューヨーク州立大学Ph.D.現在、法政大学経済学部教授。専攻は、理論経済学
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