内容説明
グラムシの創出した「サバルタン(従属集団)」概念をもとに、支配集団中心の歴史を食い破り、声なき人びとを主体として登場させる「サバルタン研究」。あらゆる地域・分野へと越境するこの植民地以後の歴史研究を、現代思想の最先端理論とつきあわせつつ再検討し、ラテンアメリカ現代史の具体例をとおして、新しい「歴史の文体」を構想する。
目次
文体に抗する「文体」―サバルタン研究の批判的再考のための覚書
内部観測としての歴史記述―諧謔の武装/混成の蜂起‐メキシコ
交渉論―“ピエール・メナールの教訓”から“トレーンの侵入”へ‐チリ
叛乱論―“自由な祖国”と“死”の間隙から‐ニカラグア
出来事論―ミゲル・マルモルの“帰還”‐エル・サルバドル
証言論―明かしえぬ秘密の“前”に‐グァテマラ
著者等紹介
崎山政毅[サキヤママサキ]
1960年生まれ。京都大学農学部助手、神戸市外国語大学助教授を経て、2001年4月より立命館大学文学部助教授。専攻はラテンアメリカ現代史・第三世界思想研究。著書に『歴史とは何か―出来事の言葉、暴力の記憶』(共著、河出書房新社)『ファシズムの創造力』(共著、人文書院)などがある
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