内容説明
いくら病原体を撲滅しても、エイズのような未知の病因が次々と現れ、病気との戦いは果てしなく続く。個々の病気への対応ではなく、さまざまな病因との接触を包括的に制御する「0次予防」によってこそ「病気のない社会」を目指せるのではないか―歴史的・国際的視野から、独自のデータを駆使し、近未来の疾病対策を提示する。
目次
1 知識のなかの病気―病気とその対策の認識
2 歴史のなかの病気―『ひとつの病気』の凋落
3 社会のなかの病気―『ひとつの社会の病気』のいま
4 話題のなかの病気―去来する『ひとつの病気』
5 期待のなかの病気―『ひとつの社会の病気』の未来