内容説明
夢は幻覚である。夢が〈眠って見る幻覚〉ならば、幻覚は〈覚めて見る夢〉である。意識もまた幻覚であり、意識は眠ることによって夢に置き換わる。―フロイト、ラカンの理論を基底に、大胆かつ精緻に意識=夢=幻覚の構造を解析する試み。
目次
夢と幻覚の基本構造―心的装置から心的回路へ
第1章 見えるものの領野の構造―ファンタスムの透視図法
第2章 眼差しの復権―対象aとしての精神病
第3章 唯一つの特徴―エクリチュールの起源
第4章 夢と幻覚の構造的特性―現実吟味欠如の発生機序
第5章 聞こえるものの領野の構造―「語る」と「聞く」の分裂
第6章 声の復権―幻聴の構造的特性
-
- 和書
- 幽霊社員 文春文庫