内容説明
祖霊は日本人の意識の根幹を形成する〈象徴的なもの〉である。家から天皇制にいたるさまざまな深層に仕掛けられた、この不可視のネットワーク=祖霊という装置を、根底から解析し、日本人の価値観の特異性を摘出する野心的な論考。
目次
第1部 祖先と死(機械論と霊魂論;中心の課題は祖先崇拝だった;習俗のダブル・バインド;自然はけちくさいか;生と死の行き来)
第2部 供犠と死(バタイユのヘーゲル論から;犠牲者としてのシニフィアン;制度の対象化;犠牲者の二面性;感性の暴力)
第3部 共同体と死(バタイユの共同体へ;共同体の思考と象徴;何もしないこと;空虚な場所;無意識の知)
「祖霊」はどこへ行くのか(付論)
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