出版社内容情報
教育現場における新自由主義的改革に問題があることはこれまでも多々指摘されてきた。にもかかわらず、この改革と批判の先のビジョンはいまだ不鮮明である。「新自由主義批判」批判さえ巻き起こしながら、教育を語る言葉と思考は日々深化している。子どもの貧困、こども家庭庁、教職員労働問題……教育をめぐるさまざまな問題を現場から問いなおす特集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
45
桜井智恵子「戦後民主主義教育と子ども家庭庁のつながり」で、未婚率の著しい上昇は、経済的苦境をまともに受けている氷河期世代に顕著だ(43頁上段)。ですよ! 桜井先生が指摘されるとおり、婚活支援より安定した賃金・雇用が必要(同下段)ならば、子ども家庭庁よりも従来の厚労省の支援で少子化対策ではなかったか?? 他、柏木智子先生は、子どもたちに欠如しがちであるのは、相対的な自己認識、他者への関心と想像力(58頁上段)。2025/05/03
KJ
2
ゲームへの過剰適応や分断の起きやすい教育制度(社会制度?)だとつくづく思い知らされる。外国ではどの小学校をどの成績で出たかくらいで将来がほぼ決まる所もあるようだけど、日本はタテマエ上は平等なスタンスを取る分タチが悪いのではないかと思う。ケアの概念などで排他性を「ゆるめる」取り組み、キャリア教育の重要性など参考になる。2025/06/29
読書家さんワタルサン
2
後半全然面白くなかった イベサーの話の研究意義にも疑問…2025/05/16