出版社内容情報
累計40万部突破!『最後の医者』シリーズの著者の既刊発掘文庫シリーズ第一弾!
① 作家活動 10 周年記念書き下ろし最新作「恋のヒペリカムでは悲しみが続かない」に続く二ヶ月連続刊行!
② 隔月刊行( 11 月、1月、3月)の既刊発掘文庫シリーズ第一弾!
③ 続々重版中の傑作ホラー「 18禁日記」の著者が贈る大人になったあなたの心を穿つホラーサスペンス!
内容説明
人里離れた陸の孤島・石尾村。夏休みにデートで訪れた高校生・智樹たちは驚愕の事件に巻き込まれていく。武装した子供たちによる占拠、地下牢に監禁された大人たち。この村では一体何が起こっているのか?真相に迫る鍵は古来より伝わる風土病?村の壮絶な過去を知るとき、日本中が鬼の恐怖に侵される!果たして智樹たちはこの村から脱出できるのか!?大切な人を守るたった一つの嘘が巻き起こすホラーサスペンス!
著者等紹介
二宮敦人[ニノミヤアツト]
1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。代表作『最後の医者は桜を見上げて君を想う』等、フィクションとノンフィクションの垣根を越えて活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
39
シチュエーションは良かった。秘境駅に来て探検してたらそこは子供が仕切る町で大人たちは家畜のように扱われ逆らうものは子どもたちに殺される。設定は良かったが捻りが少なかったかな。展開を早めたぶん真相に至るのも中盤より前辺りで駆け足だし薄い感じがした。風土病を持ち出すあたりが「ひぐらしのなく頃に解 罪滅し編」からインスパイア受けてそうとか勝手に思ってた。読みやすいので、シチュエーション系が好きな読書ビギナー向けで沢山読んでる方にはもう一歩という物足りなさを感じることだろう。2022/03/17
キナコ
36
映画化と聞いて購入したが、思っていたのとは違ったかな。ホラーサスペンスではある。ある年齢になると発病するウイルス、監禁される大人たち、武器を持つ子供と設定は面白かった。でも辻褄が合わない部分や、最後に町の人たちが下した判断が自分としては嫌かなぁ。救いがない話ではある。2024/07/23
K
28
なんか本屋の目立つ場所に積まれていたので、読んでみました。怖い物みたさで、石尾村という廃村に訪れた主人公たち。しかし、そこは子供が大人を管理し、家畜のように扱う異常な場所であった。村に閉じ込められた主人公達。彼らは無事に脱出できるのか!?というお話。期待せずに読んだのに、かなり面白かったです。30ページほどで本題に入るテンポの良さと、村の放つ異様さに引きこまれ、サクサク読み進めていけました。ただし、このオチはちょっとモヤっと...良い話風に占めてるけど、何も関係ないのに殺された大人たち可愛そ過ぎでしょ!2019/12/23
shi-
22
前半のかなり最初の方からグロテスクかつ、ショッキングで、ちょっと読むのを躊躇われた。 だけど、囚われた彼等の行く先と、結末が気になり一気読み。 ヨウの人生が悲しすぎる。 2019/11/13
じーつー
21
新しい本が到着するまでの繋ぎとして、さらっと読める二宮敦人をチョイス。安定の二宮クオリティかと思ったら……思いの外すっごい面白かった。グロいシーンはらしさを残しつつ、序盤から緊迫感に満ちていて。ストーリーと登場人物、設定も立っているし。読み進まされる。「!」や「18禁日記」のレベルを想定していたものだから驚き。2019/12/17