出版社内容情報
鷲田清一とは何者か。もちろん哲学者である。現象学・倫理学を専門とし、臨床哲学という新たな分野を切り開いていった。さらにその射程は日本哲学、哲学対話にまで及ぶ。また、あるひとの目にはモード批評の開拓者として映るだろう。また彼は教育界の長としても知られている。大阪大学の総長、京都市立芸術大学の学長を歴任し、現在はせんだいメディアテークの館長を務める。哲学にもファッションにもまるで縁の無いような学生たちも彼を「ワッシー」と呼び慕っている。どの一面を切り取っても異なる印象をもつ、七色の怪獣・ワッシー。本特集では、その多面的な仕事を紹介し、多様な顔を持つ鷲田清一の全体像に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ex libris 毒餃子
12
メルロポンティの研究者の側面しか知らなかったため、臨床哲学の実践者の側面を知ることが出来て良かった。余談であるが、阪大の方とお話したときに「わっしーはギャルソン着ている」と言っていたので、ファッションへの造詣は深いのはマジであろう。鷲田を総長に選出した阪大はセンスがある。2023/06/07
tokko
8
本当に贅沢な一冊です。テーマは鷲田清一。鷲田さんに関することであればなんでもOK、という感じで硬い感じの評論から柔らかいエッセーからいろんな文章が読めます。寄稿されている方も顔の広い鷲田さんならではの人選で、多岐にわたる分野に鷲田さんが関わっていたことがよくわかります。2023/06/28
よっちん
1
研究室2023/09/12