内容説明
光射す聖剣と闇に輝く魔剣、妖刀。誰もが憧れたアイテムを徹底解説。
目次
西洋神話の武器・防具(「悲劇の王」を支え、ブリテン島統一にまで導いた屈指の名剣―エクスカリバー;四つの聖遺物を納めた聖剣―デュランダル ほか)
北欧・ケルト神話の武器・防具(すべてのものを打ち砕く、雷神愛用のハンマー―ミョルニル;絶世の美女と引き替えに魔法の剣を失った―勝利の剣 ほか)
東洋の武器・防具(インド神話の神インドラの持つ雷撃―ヴァジュラ;伝説が伝説を呼んだ、今も愛される双剣―干将・莫耶 ほか)
日本の武器・防具(日本神話で最も有名な剣―草薙剣;鬼、土蜘蛛退治に大活躍した源氏重代の宝刀―髭切・膝丸 ほか)
歴史上実在した武器・防具(人類の歴史と共に誕生―クラブ;権力の象徴―メイス ほか)
著者等紹介
金光仁三郎[カネミツジンサブロウ]
1941年生まれ。東京大学文学部仏文科修士課程修了。中央大学教授。専門はフランス文学、比較神話学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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白義
9
伝説の英雄や神話の神々が振るう武具の数々を解説した資料集としてお役立ちの一冊。このシリーズの例に漏れずゲームや小説に絡めた解説が多いが、武器が題材というだけあってよりそれがわかりやすい。これドラクエとかFFで見た!というのがあれば即座に出てくる辺りわかっている書き方。特徴的なのは西洋の伝説の場合武器よりもそれを持っていた英雄の逸話に多く紙数を割いている点で、逆に東洋編にはそれが薄い執筆当時の知名度の差を感じる。ガイ・ボルゲ(ゲイ・ボルグ)みたいな今見るとこんな訳し方もあったんだというような一部表記も面白い2018/12/05
SAGA
3
前半西洋・後半東洋の構成。たくさん知れた上、使い手の話も付属していて楽しい。2011/10/19
警蓮社峻譽身阿
2
題名に惹かれ手に取る。RPGに頻出する武器・防具の史実・伝説・説話の由来を短くまとめたもの。神話に対する自分の知識が不十分だったがかなり楽しめた。西洋で体系的に残っている神話が、ケルト神話・北欧神話・ギリシア・ローマ神話の3つしかないことに驚き。いかにキリスト教が強力で他文化を根絶してきたかが類推できる。 日本の神話を知らないことにも気づかされた。2018/10/26
K Oky
2
古今東西、創作上のものから実在のものまであらゆる武器防具を紹介。 ドラクエやFFなどに出てくる武器の解説があったりして少年ごころをくすぐる2016/04/13
櫛橋光
1
知っておきたいシリーズですわ。割合的に西洋で纏められた方が多く取り扱いわれています。[源氏の八領]は、武田信玄のあの「御幡楯無御照覧あれ」で有名な鎧兜ですが、他にもあったとは初めて知りました。実在する物もあったりするのでなかなか為になりました。2022/02/26