内容説明
天体観測のために太平洋の孤島に赴いた科学者は、手すさびに、夜ごと見る摩訶不思議な夢を書き綴っては、東京にいる愛する妻に手紙で伝えていた。ある時期から、それは連続した話―科学者の深層心理の告白となって妻に届けられた。日に日に科学者は追いつめられ、死の恐怖に怯える文面が妻の不安をかきたてた。そして、ついに現実に犠牲者が…。人間心理の裏をついた表題作他刑事小説の第一人者の傑作十編を収録したミステリー集。
天体観測のために太平洋の孤島に赴いた科学者は、手すさびに、夜ごと見る摩訶不思議な夢を書き綴っては、東京にいる愛する妻に手紙で伝えていた。ある時期から、それは連続した話―科学者の深層心理の告白となって妻に届けられた。日に日に科学者は追いつめられ、死の恐怖に怯える文面が妻の不安をかきたてた。そして、ついに現実に犠牲者が…。人間心理の裏をついた表題作他刑事小説の第一人者の傑作十編を収録したミステリー集。