内容説明
幻の帰雲城と現代に呼ばれる理由は、帰雲城が一瞬にして山津波により城砦、城下町もろとも飲み込まれ一人も生き残らず、今も明確な位置すら不明なことである。幻の一言をさらに際立たせるのが二兆円と推定される黄金埋没伝説である。天正大地震は天災であり予見はなく金銀は通常の状態のまま、城内に置かれていたはずである。まさに日本のポンペイである。戦国時代を帰雲城は多国からの侵略に対しいつも黄金を献上して災難を乗り越えてゆく。
目次
分水嶺
虎視眈々、帰雲城黄金
鞭声粛々
一期栄花一盃酒
人間五十年
暗策
極楽白川郷
天下統一
立山、佐良佐良越え
天正十三年
佐々成政滅亡
飛騨攻め
帰雲城落城
陰謀
生け贄
三木氏滅亡〔ほか〕
感想・レビュー
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Shinobu Asakura Yamamoto
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初代は賢者でも二代目、三代目となるとダメな奴が出てくるのは世の習い。酒池肉林に溺れる二代目も、出来る側近に支えられ、豊かな金に恵まれ戦乱から離れたど田舎環境ゆえに平和裡にすごし四代目へ。しかし世はまさに群雄割拠の戦国時代、織田、豊臣、徳川と世が変わる中ついていけず美しさを誇った帰雲城は最後は天の怒り?に触れ大地震の山体崩壊で村ごとその姿を消す!出来るやつは最後は徳川について残ってゆく。多数の戦国大名が暗躍した時代、飛騨の奥地の一族らの4代に渡る史実を元にした小説、読みやすく歴史好きに新たな感動をくれた2023/08/14