目次
序章 老婦人と魅惑的な王子
第1章 ロボットと感情と私
第2章 人工エンパシーの礼賛と廃退
第3章 ロボットと人間―「そっくり」から「そのもの」へ
第4章 対象と結びつける曖昧な欲望
第5章 「もの」の力
第6章 何でもするロボット
第7章 神の似姿、預言者的イメージ
第8章 「人間味ある」ロボットの擁護
終章
著者等紹介
ティスロン,セルジュ[ティスロン,セルジュ] [Tisseron,Serge]
1948年、フランス生まれ。精神科医、心理学博士、大学研究指導資格(HDR)取得。フランス科学技術アカデミー会員、パリ大学CRPMS(精神分析・医学・社会研究センター)協力研究員。2013年にIERHR(人間‐ロボット諸関係の教育研究所)を設立し会長を務める。パリ大学DU(大学ディプロム)サイバー心理学(Cyberpsychologie)共同教育責任者
阿部又一郎[アベユウイチロウ]
1999年千葉大学医学部卒業、精神科医。2008年フランス政府給費生としてエスキロール病院、ASM13ほかにて臨床研修。医学博士。2014年、東京医科歯科大学精神行動医科学助教を経て、現在、伊敷病院勤務、東洋大学大学院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yorip
1
WoebotをリリースしたのってFacebookなの?確かに最初メッセンジャーで使えてはいたけど。2022/12/04
オフレット
0
AIと人間との関係性を心理学の見地から論じた啓発書。「AIは心を持ち得るか」ではなく「どうして人はロボットに“心”を見出そうとするのか」という問題提起が出発点となる。人間はロボットという「対象(オブジェ)」との間に「人工エンパシー(共感)」を持ち、強い「アタッチメント(愛情)」を抱く可能性がある。その時どんなリスクが生じ得るか。人間とロボットはどのような関係を築くべきか。そうしたことに考察を促す良書。惜しむらくは翻訳が読みづらいこと。もう少し訳者の言葉で解きほぐした日本語にしてもよかったのでは。2023/08/17