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内容説明
DVのある家庭で起きている暴力と支配の関係性をとらえ、子どもが被るさまざまな影響を理解する。子どもと母親、そして母子関係への包括的な援助をめざす、画期的な心理臨床アプローチ。
目次
第1部 DVの理解(DVのある家庭で起きていること;DVに曝された子ども;母子関係・きょうだい関係への影響;加害者から離れた後;法的支援―支援するために知っておくこと)
第2部 心理臨床的援助の実際(母子関係への相即的支援―母親が変わると子どもが変わり、子どもが変わると母親も変わる;母親への援助の実際;子どもへの援助の実際;心理臨床的援助の方法)
著者等紹介
春原由紀[スノハラユキ]
武蔵野大学人間関係学部/大学院人間社会研究科人間学専攻臨床心理学コース/心理臨床センター/教授・臨床心理士。1973年お茶の水女子大学大学院修了。都立松沢病院・目黒区教育相談員・埼玉純真短期大学・武蔵野女子大学短期大学部等を経て2002年度より現職。また、1996年より原宿カウンセリングセンターのカウンセラーを継続(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hallelujah
2
DVの被害者(母親)自身も、DVをみて育つこととなる子どもからしたら加害者になり得るのだと新しい視点を学んだ。 実際の子ども非行行動や事例も多くのっており勉強になった。 職員の気然とした態度、などの部分の解説があると尚良い
てくてく
2
多くの場合、夫から妻に対して行われることが多いDV,そのDVからやっとの思いで逃げ出せたと思ったら子どもの問題行動に悩まされる。それではなぜ子どもは問題行動を行うのかというと、それこそがDVの影響だったりする。DVの被害者であっても良い母親であるべきという考えが現在でも今なお根強いかもしれないが、実際にはそれは上手くいくわけではない。そこで、DVという虐待を受け、混乱している子供たちにどう寄り添っていくべきかということについて、臨床の現場から提言したもの。子どもをどう支えるかに重点が置かれている。2013/03/17
たらこ
1
包括的かつ、具体的。安全感、安心感を与えること、そして人格と行動を分けて、行動の変容をはかっていくこと等、DVへの援助に限ったことではなく、臨床の中では当たり前のことなんだけど、それを実践できているのか、自身の経験を改めて振り返った。2013/02/08