内容説明
科学としての認知療法の可能性を、脳科学の最新の知見から考察する。認知療法的介入が、いかに脳・神経基盤に影響を及ぼすか?また、それが、症状の改善や効果の発現とどのような関係にあるのか?認知療法の治療過程の秘密が、今ここに解き明かされる。
目次
1 第5回日本認知療法学会:会長講演―「パニック性不安うつ病の臨床と認知療法」
2 第5回日本認知療法学会:特別講演―「日本の認知療法の源流―仏教における説教」
3 シンポジウム「認知療法の中枢神経系基盤(あるいは生物学的基盤):神経画像の知見を中心に」(「BIO‐PSYCHO‐SOCIAL MODELとしての認知療法」;「統合失調症における非薬理学的介入の効果の脳基盤」;「PTSDの脳神経基盤と認知療法の効果発現」;「パニック障害の認知行動療法の機能的脳画像解析研究」;「うつ病の認知と脳科学」;「OCDに対する行動療法の神経学的基盤」)
著者等紹介
貝谷久宣[カイヤヒサノブ]
1943年、愛知県に生まれる。医学博士。医療法人和楽会理事長。1968年、名古屋市立大学医学部卒業。ミュンヘンのマックス・プランク精神医学研究所研究員、岐阜大学医学部助教授、自衛隊中央病院神経科部長をへて、1993年、なごやメンタルクリニックを開院。パニック障害の治療を数多く手がける。1995年、パニック障害研究所センターを併設。1997年、NPO不安・抑うつ臨床研究会を組織。1999年より5年間、東京大学医学部心療内科非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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