内容説明
帝京大学精神科学教室で長らく行われてきたグループスーパービジョンの記録を基にした精神療法の実践的入門書。下坂幸三氏の検討会から、摂食障害を中心に難治性の入院5症例が提示されて、下坂氏のスーパービジョンとグループ討論、主治医の感想、下坂氏の全体を通しての「ひとこと」から成っている。研修1、2年目の若手精神科医が熱心に治療に取り組む様子を疑似体験でき、若い精神科医が精神療法の基本を学習する書。
目次
1 夫の改造計画を企てた女性
2 家庭内暴力を伴う過食症の1例
3 中学1年生からナイフによる手首自傷を繰り返す女性
4 人間関係において、認識に誤りの多い女性患者
5 初回精神病エピソードで多彩な経過を示した思春期女性
下坂ゼミ11年をふり返って
著者等紹介
広瀬徹也[ヒロセテツヤ]
1937年大分県に生まれる。1961年東京大学医学部卒業。1968年日米科学協力事業麻薬中毒研究班より6カ月間ニューヨークに派遣され、主としてマンハッタン州立病院で麻薬中毒の研究に従事。1976年帝京大学医学部精神科助教授。1987年帝京大学医学部精神科教授。2002年(財)神経研究所・晴和病院院長、帝京大学名誉教授
下坂幸三[シモサカコウゾウ]
1929年東京に生まれる。1950年私立順天堂医学専門学校卒業。1952~73年順天堂大学医学部精神医学教室に勤務。助手、講師、助教授を歴任。1973年東京新宿区にて下坂クリニックを開設、現在に至る
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