内容説明
登山家が地図をもって山を探索するように、精神科医は「精神病理学」という“心の地図”をもって心の探険をします。本書は、心を病む方やその家族の方、医師以外の精神医療の専門家、一般の方にも理解しやすく、役立つように作った“心の地図”です。誰でもわかる精神病理学入門・心の病の完全理解。
目次
青年期‐熟年期の心の地図(心因性障害;気分障害―躁うつ病;分裂病とその周辺;薬物療法のこと)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コジターレ
3
名著。特に統合失調症について詳しく書かれており、大変分かりやすい。2015/06/23
ミィさん
3
うつ病、双極性障害、統合失調症について優しく書かれている。とくに、偏見の多い統合失調症について詳しく書かれている。統合失調症当事者の見ている世界がどんなものか何となく分かった。20年前に書かれた本だが、読む価値あり2015/04/06
Ken Aura
2
はっきりとした異常体験がない患者さんでも、筒抜け感覚というのは随所に現れます。自分のことはすでに知られているという不思議な感覚であって、たとえば初診時の患者さんが、初対面の私に、すでに出来事を周知の上であるという前提で話を始める人が少なくありません。彼らが嘘をつかないのは、すでに知られてしまっていると思い込んでいるので、嘘が言えないのかもしれません。2015/04/30
Ken Aura
0
心因性障害、薬物療法のみ再読/防衛機制①抑圧②否認③摂取④同一化⑤投射・投影:内部にある衝動を外に映し出すこと。投影的同一視⑥反動・反動形成:抑圧をさらに補強する機制。過度の慇懃さは自分の中にある攻撃性、人を見下す傾向を隠し(抑圧し)それでも足りないので丁寧になるのであって、決してその人が謙虚で礼儀正しいからではありません⑦分離:本能衝動や欲求はイメージと情動を伴っていますがその本能衝動を受け入れることに不安があるときに衝動とイメージを分離して別々のものにしてしまうこと。⑧観念化⑨復元⑩合理化⑪退行⑫昇華2010/12/09
Ken Aura
0
神経症は不安に対する心の防衛の障害ー防衛機制①抑圧②否認③摂取④同一化⑤投射(投影)⑥反動⑦分離⑧観念化⑨復元⑩合理化⑪退行⑫昇華 再発要因:金・色・地位・健康2011/02/01