目次
1 新村出の生涯(萩の乱のなかで生を享ける―父は山口県令;親元離れて漢学修業―小学校は卒業してない;静岡は第一のふるさと;文学へのめざめ、そして言語学の高みへ―高・東大時代;荒川豊子との恋愛、結婚;転機、欧州留学;水に合った京都大学―言語学講座、図書館長、南蛮吉利支丹;戦争のなかでの想念;京都での暮らし―晩年・最晩年;新村出が京都に残したもの)
2 真説『広辞苑』物語(『辞苑』の刊行と改訂作業;岩波書店から『広辞苑』刊行へ;『広辞苑』刊行のあとに)
3 交友録(徳川慶喜の八女国子―初恋の人;高峰秀子;佐佐木信綱;川田順;そのほかの人びと)
著者等紹介
新村恭[シンムラヤスシ]
1947年、京都市の祖父新村出の家で生まれる。名古屋で育ち、1965年、東京都立大学人文学部入学。1973年、同大学院史学専攻修士課程修了。岩波書店、人間文化研究機構で本づくりのしごとに携わる。現在、フリーエディター、新村出記念財団嘱託(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
8
2017年 8月17日 初版。。。世界思想社に問い合わせたところ2刷になっていたので、書店を聞いて回り、売れ残り初版を狙って入手した。。。新村先生の生涯と広辞苑の刊行の歴史と交友録の3部構成であった。生涯の所では、義信などビックネームがバンバン出てくる。どちらかと言えば「辞書の人」と思っていましたが、「図書館の人」であったようだ。広辞苑の刊行の歴史を見ると、戦争の影響もあるのだが、ものすごく難産であったみたいだ。2019/07/07
mft
4
「広辞苑」と含めないと新村出が誰だか判らないという配慮からのタイトルかもしれないが広辞苑の話は全体の15%ぐらいしかない、新村出の伝記。身内が書くからか親類縁者が大量に登場して、正直に言うと退屈した2020/09/20
takao
2
ふむ2022/11/09
Kaname Funakoshi
0
広辞苑編者以上の説明を必要としないであろう新村出についの、孫による、主に広辞苑以外での活躍の記録。学制が定まらない頃に少年時代を過ごし、漢学塾を出て実学の尋常中学校を経由し、大学で語学の専門家となって欧州に留学し、京大図書館館長を長らく務めた。和歌を嗜む言語学者。一言で言えば保守的で真面目な学者だったらしい2017/10/06
lovejoy
0
★★2021/02/08
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- 和書
- カンティ