フィクション論への誘い―文学・歴史・遊び・人間

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  • サイズ A5判/ページ数 328p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784790715825
  • NDC分類 901
  • Cコード C3090

内容説明

嘘であって嘘でない、本当らしい「遊び」としてのフィクション。フィクションとは何か?なぜ私たちはフィクションを必要とするのか?小説・映画・マンガ・音楽からスポーツ・歴史・科学まで、分野横断的に思索するオールラウンドな虚構研究の書。

目次

序章 フィクション論の問題圏
1 フィクションの諸相(虚構のなかの遊び―瓢箪からコマの出る話;透明人間の夢―SFと“本当らしさ”;「道に沿って持ち歩く鏡」のたくらみ―メタフィクション、信頼できない語り、その他の騙り)
2 フィクション論の新たな地平(痕跡・記号・運動―実写フィクション映画の存在論;あなたは誰?わたしはどこ?歌謡曲のフィクション論のために;プロレス、あるいは虚実の間)
3 フィクションと歴史叙述(語(騙)り継がれるカティリーナ―「共和政末期の没落」をめぐる歴史叙述とフィクション
フロイトの「歴史小説」―『モーセという男と一神教』草稿序文を読む
歴史叙述と「想像力」―戯曲を素材に)
4 原理的問いかけ―現実、表象、語り(ヴァーチャルリアリティーはフィクションに何をもたらすか;フィクションについて精神分析は何を語れるか―フロイト/ラカンの観点から;語る行為の存在論)

著者等紹介

大浦康介[オオウラヤススケ]
1951年生まれ。京都大学人文科学研究所教授。専門はフランス文学、文学・表象理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こう

4
近藤秀樹さんの、フィクションにおける遊びをテーマにした論文をとても興味深く拝見しました。 他にも読み応えのある論文が収められています。

ぴー

3
カタルシスは、アリストテレスが唱えた言葉で、哀れみ、恐れの感情を引き起こしつつ、それらの感情が浄化する作用のことをいう。先日韓流時代劇ってどう面白いの?と韓国に留学してる子からLINEで尋ねられた。多分それは主人公がどんな逆境の中でも、尊い志を抱いて生き抜き、成し遂げる姿に感動するという主人公と視聴者の二重のカタルシスがあるからなんだと改めて思った。2016/10/31

くまこ

3
第4部《原理的問いかけ》の中で、「フィクションについて精神分析は何を語れるか」と題された章が興味深かった。フロイト/ラカンの観点から立木康介氏が執筆されている。性的虐待について関心があるので、ハーマン『心的外傷と回復』を読んでから、もう一度フロイトの「心的現実」の抱える問題点を考えてみたい。巻末に掲載されているフィクション論の基本文献紹介は、独立したコラムとも言える。2014/10/23

zuckermen08

1
多方面からのフィクションへのアプローチ。トマス・パヴェル辺りは、誰か翻訳しないのかなあ。2013/04/02

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