内容説明
近年の世界的な巡礼ブーム、世界遺産ブームを反映して、教会や修道院あるいは神社仏閣、聖山など宗教施設を巡るツーリズムが盛んである。宗教とツーリズムとの関わりを、社会学、人類学、地理学、観光学などの成果も駆使しつつ主として宗教的視点から初めて論じた、宗教ツーリズム研究の本格的入門書。
目次
「宗教とツーリズム」研究に向けて
第1部 聖地とツーリズム(鉄道と霊場―宗教コーディネーターとしての関西私鉄;「湘南」の誕生と江の島の変容;観光再生と伊勢神宮―ホスト側の「伊勢神宮らしさ」を考える)
第2部 巡礼とツーリズム(惜しみない旅「傷病者の聖地」の魅力の在処;信仰なき巡礼者―サンティアゴ・デ・コンポステーラへの道;道をブリコラージュする―四国遍路の巡礼路再生運動;ファンが日常を「聖化」する―絵馬に懸けられた願い)
第3部 世界遺産とツーリズム(ヘリテージ化される聖地と場所の商品化;バングラデシュにおける聖者廟と観光開発―世界遺産としてのカーン・ジャハン・アリ廟;負の文化遺産のツーリズム―「アウシュヴィッツ」への旅;宗教ツーリズムにおける真正性と倫理の問題―長崎のキリスト教聖地をめぐって)
著者等紹介
山中弘[ヤマナカヒロシ]
1953年東京都に生まれる。1986年筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究科(宗教学・比較思想学専攻)修了(文学博士)。現在、筑波大学人文社会系教授。著書に『イギリス・メソディズム研究』(ヨルダン社、1990=日本宗教学会賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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