内容説明
第二次世界大戦後、独自に発展してきたタイの機械技術。そこに関わる人とモノは、どんな関係を結んできたのか。モースの技術論、アクターネットワーク理論を駆使して文化/自然の二元論を乗り越える、テクノロジーの人類学。
目次
第1部 機械の人類学(機械の人類学とその先駆者たち;「野生のエンジニアリング」への関心)
第2部 技術の世界の見え方(工場の風景;経験を頼って見る;仕事をする身体と現場の空間;あらわになる「能力」;機械工として生きる)
第3部 関係的な人工物(機械を構成する諸関係;「野生のエンジニアリング」の誕生;流体的な機械)
著者等紹介
森田敦郎[モリタアツロウ]
1975年東京生まれ。2006年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。東京大学総合文化研究科助教、大阪大学人間科学研究科講師、コペンハーゲン大学人類学科客員研究員を経て、大阪大学人間科学研究科准教授。博士(学術)。専攻、人類学、科学技術論、タイ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アメヲトコ
3
タイの地場工場をフィールドとした、機械工業の人類学フィールドワーク。そこでの機械とは、中古品をさまざまに組み合わせ、現場での試行錯誤を繰り返しながら自在に変容していくもので、一種の「民具」としての性格を帯びてきます。それは欧米的な知財の考え方にもとづくオーサーシップの自明性を根本から問い直すもので、紹介される事例も面白く、非常に刺激的な論考でした。2018/02/16
さわでぃ
1
タイにおける農村の機械工業の在り方を民族誌としてまとめた本。タイでは機械工業は必ずしも大手企業の工場に独占されておらず、日本や欧米からもたらされた技術移転が土着の技能工や町工場に浸透している。町工場では溶接工や機械工が農民から持ち込まれる課題を直接観察して試行錯誤のうえ解決策を見出すエンジニアリングが繰り広げられている。2022/12/18
☆☆☆☆☆☆☆
0
若手人類学者のエース(by某氏)による機械の民族誌。率直に言って非常に面白かった。2012/07/15




