内容説明
デューイ研究の過去、現在そして未来。明治期以来、デューイのプラグマティズムは日本の思想、教育、文化にどのような影響を与え、それによって日本の民主主義がどう進歩したかを歴史的な検証し再評価する。
目次
第1部 日本におけるデューイ哲学の展開と評価(日本におけるデューイ哲学思想の受容と発展;明治期におけるデューイ倫理学の評価と課題;デューイと大正デモクラシー―「哲学の再構成」に着目して;デューイの日本文化探究論再考―実験主義的リベラリズムから見た日本民主主義と文化の課題 ほか)
第2部 デューイの教育理論と実践(デューイ教育理論の実践可能性と課題―例示的点描;ポスト産業主義時代の学習活動を展望する―デューイと活動理論;デューイ思想と環境倫理学;デューイ教育思想と生活綴方―国分一太郎の論考を手がかりに ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
9
柳沼「デューイの道徳教育とプラグマティズム」⚪「デューイは道徳授業の特設に反対していたため、わが国で道徳授業を計画的に普及徹底する際の妨げになるのではないかと批判されることもあった。さらには、デューイの提唱する知的な問題解決学習は情緒面を重視する道徳教育には不向きとみなされることもあった。しかし、デューイ自身は道徳授業を全面的に否定していたわけではなく、むしろ前期には、独自にプラグマティズムに基づいて知性面と情緒面の両方に働きかける問題解決型の道徳授業を開発・実践していたことも厳然たる事実である」 2018/04/08
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