内容説明
「食卓での家族団らん」はどのように意味づけられてきたのか、言説の初出、歴史的変遷をたどり、今後の家族団らんに関する教育のあり方について考察する。
目次
問題設定
第1部 食卓での家族団らんの現実と言説(幸せな家族の象徴としての食卓;戦前における食卓での家族団らん)
第2部 教科書・雑誌における食卓での団らん言説の歴史的変遷(食卓での家族団らんはいつ始まったか;教科書に描かれた家族の食卓)
第3部 これからの食と家族(子どもの発達、家族関係に及ぼす影響)
食卓は家族を救えるか―これからの食と家族
著者等紹介
表真美[オモテマミ]
京都女子大学発達教育学部教授。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。専門は家族関係学、家庭科教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Olive
7
これは面白かった。 一家団欒で楽しい食卓という概念がねづいてまだ100年余りというのは驚きだ。2021/10/24
はなびや
5
家族の団欒は、元からあったものではなく、作られてきたという背景がよくわかる本。2022/11/13
たらこ
2
やっと読み終わった。現在「食育」について社会的関心が高まってきているが、この本では我が国において食卓での家族団らんがどのように意味付けられてきたのか、食卓に関する教育の考察に理論的根拠を与えることを目的に論を進める。方法としては、教科書・雑誌における食卓の言説を中心に。歴史に沿って検討されており、1つの「ストーリー」として納得できる。2010/08/22