出版社内容情報
教員の仕掛ける課題や注文に学生は応えられるのか??
文章を読んで理解すること(させること)の難しさに改めて直面した学生の苦悩、教員の呻吟…。その結末は。
大学生に専門書を読ませるには、どうしたらいいか。専門書どころか小説やマンガすらも読まないかれらにいかに本を読ませ、内容を理解させるか。ペアで読む、輪読、要約、書評執筆など、知恵を絞った教員10人の格闘の記録。
内容説明
大学生に専門書を読ませるには、どうしたらいいか。専門書どころか小説やマンガすらも読まないかれらにいかに本を読ませ、内容を理解させるか。ペアで読む、輪読、要約、書評執筆など、知恵を絞った教員10人の格闘の記録。
目次
序論 大学生と学術専門書
第1部 古典に挑む(『イリアス』を読もう―講義形式の授業での試み;デューイ『民主主義と教育』上巻を読んだ―哲学書から現代の教育を考える;フランケンシュタインとマルサス―一般教育の2つのゼミでの読書)
第2部 理論を〓む(法学部新入生と『なぜ歴史を学ぶのか』を読む―読解力向上の目標設定;『独裁者のためのハンドブック』『多数決を疑う』をゼミで読んでみた―質の高いディスカッションを目指して;自ら考える読書を目指して―『「働くこと」を思考する』を題材に;輪読において討論を活発化させる仕掛けの探求―『ソロモン 消費者行動論』を読む)
第3部 社会に臨む(対話を通して思考の解像度を上げる―『はじめて学ぶ生命倫理』のグループ講読;『女性の生きづらさとジェンダー』を読み、対話する―埋もれた声に気付くための方法;書評執筆は専門書理解を促進するか―『ルポ 教育困難校』『「つながり格差」が学力格差を生む』を)
ブックガイド―「大学生の読書」を考える18冊
鼎談 読むことの楽しさを伝えられたか―講読プロジェクトを終えて
著者等紹介
吉田文[ヨシダアヤ]
1989年東京大学大学院教育学研究科教育学専攻博士課程修了。現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授
濱中淳子[ハマナカジュンコ]
2007年東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻博士課程修了、博士(教育学、東京大学)。現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授
渡邉浩一[ワタナベコウイチ]
2011年京都大学大学院人間・環境学研究科共生人間学専攻博士課程修了、博士(人間・環境学、京都大学)。現在、福井県立大学学術教養センター准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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