内容説明
「いつ」「どうすれば」「何が」わかるのか。聞き取り調査・文書資料・サーベイ調査のノウハウとそれぞれの効果的な組み合わせ方をわかりやすく解説―今すぐ調査を始める人に最適な実践的テキスト。
目次
第1章 社会調査にできること
第2章 社会調査とはどんなものか
第3章 社会調査はどうやってやるか
第4章 聞き取り調査の方法
第5章 書かれた資料の収集と分析
第6章 サーベイ調査の方法
第7章 統計的技法の実際
著者等紹介
玉野和志[タマノカズシ]
1960年石川県金沢市生まれ。東京都立大学人文学部社会学専攻を卒業、東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。東京都老人総合研究所研究助手、流通経済大学社会学部助教授を経て、首都大学東京人文科学研究科社会学分野教授。社会学博士。専門は地域社会学・都市社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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秋津
1
社会調査を行うに当たって必要な考え方や技法について記された一冊。聞き取り調査やサーベイ調査等の違いとは?統計的技法にはどのようなものが?等々、基礎から丁寧かつ平易な表現で説明されています。特に統計的技法の説明では比較的数式が少なくて良いなと。中には調査への協力依頼の例が載っていたり、巻末で参考文献を簡単に説明されていたり、玉野先生優しすぎるだろうと。ただ、時折「庄太くん」とかいうのがページの片隅で、身を引き締める思いをしたり、これから説明する分野に興味津々だったりしているのが目に付き、何というか、邪魔。2013/09/14
チバタリアニズム
0
社会科学を学ぶ意義について、実用性について、専門性について、そしてどう生かすか考える材料になる。2016/11/26
n雪
0
僕のような社会調査を専門分野とか商売にしない人ならこれ一冊で事足りるくらいの本。入門編として、わかりやすく実地での調査・分析方法を書いてくれている。机上論や理論が少なめなので、読んでいてつらくならない、2015/06/27
かとたか
0
入門書としてとても良い。初学者にわかりやすく説明してくれている。が、それでも社会調査について全容を理解することはできない。この本もその限界をよく訴えている。やってみないとわからない。この本は、そのために細かな方法論よりも、原理を重んじている。自分でなんやかんやと調査をやってみて、行き詰まったらこの本(原理)に戻る、という使い方がよさそう。2025/04/05