内容説明
維新・自由民権運動・殖産興業・諸社会制度の生成、そして日清・日露戦争とうち続く激動の明治に生きた人々が、「職業」によってどのように社会と関わり、家族を支えて生き抜こうとしたかを、小説家・思想家が生み出した珠玉の作品を通して活写する。
目次
1 産業立国の時代―円と鉄道の誕生(近代政治家の誕生―末広鉄腸『雪中梅』『花間鴬』;学校経営―福沢諭吉『学問のすゝめ』;ジャーナリストの理想・新聞経営の現実―徳富蘇峰『将来之日本』 ほか)
2 軍国大日本の時代―「小民史を加えよ」(国民軍の兵士―小栗風葉『下士官』;外交官―森鴎外『大発見』;近代の学校教員―夏目漱石『坊つちやん』 ほか)
3 働く女性の時代―「人形の家」を出て(歌人―与謝野晶子『みだれ髪』;家事手伝いの実情―徳田秋声『足迹』;職業婦人芸者―永井荷風『新橋夜話』 ほか)
著者等紹介
池田功[イケダイサオ]
明治大学政治経済学部教授、文学博士
上田博[ウエダヒロシ]
甲南大学大学院講師・立命館大学名誉教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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