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内容説明
国民は「先の戦争」に何を読み込んできたのか。「原爆」の語りと「沖縄戦」の語りにはいかなる相違があり、また、それらはどのように変化したのか。戦争観の位相差と変容、そして、世論popular sentimentsと輿論public opinionの葛藤を描いた、画期的な戦後メディア論。
目次
序章 「反戦」のナショナリティ
第1章 「前線」と「銃後」に映る自己像―『ビルマの竪琴』『二十四の瞳』
第2章 「学徒出陣」の語りと戦争体験―『きけわだつみのこえ』
第3章 「沖縄戦」を語る欲望の交錯―『ひめゆりの塔』
第4章 国民のアイデンティティと「被爆」―『長崎の鐘』『原爆の子』『黒い雨』
終章 「反戦」の世論と輿論―その限界と可能性
著者等紹介
福間良明[フクマヨシアキ]
1969年、熊本市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。出版社勤務を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。香川大学経済学部助教授。専攻は歴史社会学・メディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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non.
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福間先生の講義を受け、授業の教科書・レポートの題材として読みました。今までは受動的にしかみていなかったものに隠された‥いや、見出だされ、解き明かされたものたちに、何度もはっとさせられました。クリティカルな視点に知性を感じます。
シュミットさん
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活字や映画における「反戦」の「語り」とその大衆的な受容を、論理/理性/史実に力点を置く「輿論(ヨロン)」と、叙情/感情/心情に依拠する「世論(セロン)」のせめぎ合いから考察し、そこにナショナル・アイデンティティの生起を見ようとする意欲作。2009/09/04
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