精神分析学を学ぶ人のために

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  • サイズ B6判/ページ数 274,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784790710899
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1311

内容説明

精神分析のもつ破壊的な力はどこからくるのか。そして精神を構造化する「無」とは何か。精神分析の実践思想が究められるとき、「無意識」にひたされた人間の条件が露呈する。

目次

序章 精神分析の学びにくさ
第1章 思想史の中の精神分析
第2章 精神分析の礎石―「幼児の性理論」再考
第3章 精神分析の進化―基本認識をめぐる闘争史
第4章 神経症のディスクールと「治癒」
第5章 精神病の精神分析
第6章 精神分析の実践
第7章 精神分析の現代文明論

著者等紹介

新宮一成[シングウカズシゲ]
1950年生まれ。京都大学医学部卒業。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授

鈴木国文[スズキクニフミ]
1952年生まれ。名古屋大学医学部卒業。現在、名古屋大学医学部保健学科教授

小川豊昭[オガワトヨアキ]
1954年生まれ。名古屋大学医学部卒業。現在、名古屋大学大学院医学系研究科精神健康医学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

36
少し前の教科書のようなタイトルと内容。アマゾンで購入して、ペンでラインが引いてある。共著の体裁で、各章冒頭に執筆者の名前が付してある。ナラティヴが無いため、内容のレベルの割に読み進めるのに難航する。そういえば内容も結構難しいような…件のラインも第1章までで、その後は読んだ形跡がない。この手の本を最後まで読むことは実際珍しいのか、あまりお勧めできない。「「蒙を啓いて」新たな知を構築して解決するというあり方を、…プラスの治療法であるとするならば、精神分析は逆に何かを壊していく治療法、マイナスの治療法である。」2022/11/20

POWER

0
ラカン勉強4冊目。◆以下、雑多メモ。第1章「思想史の中の精神分析」……科学する私、分析哲学との呼応。 /第2章「精神分析の礎石 -「幼児の性理論」再考-」……エディプスコンプレックス再考。「私は人間だ」といって父を倒すこと = 世界を自ら命名する力を得ること。 /第3章「精神分析の進化 -基本認識をめぐる闘争史-」 ……p.91 「クラインは、この時期には破壊衝動の方がリビドー的衝動よりも強いということを、繰り返し強調している。・・・・ ここでのクラインの説によれば、出産の際に経験された苦痛によって、乳児2015/01/04

HolySen

0
(ラカン派)精神分析学を学ぶ人のために という感もある。フロイトの「そがありけむあたりにわれきたるべし」を、「私」も科学の対象でなければならないと読み替え、フッサールと比較してる一章は面白い。そして、精神分析の言語の問題を取り上げ、精神分析と最初に本格的に交流した哲学は分析哲学だと言う。二章は去勢コンプレックスなど、幼児の性理論に関してまとめた感じ。三章は「子供時代はもうない」を巡る精神分析史。四章はラカン理論による神経症論。五章は統合失調症などの精神病について。六章は教育分析の実体験。2013/08/30

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