内容説明
「デカルト神話」の謎に迫る。ヴォルテールなど啓蒙主義者たちのデカルト批判にもかかわらず、デカルトの思想が十八世紀フランスを生き抜いたのはなぜか。「オランダで迫害され、フランスに疎まれたデカルト」という神話の謎を、広範な文献の渉猟によって解き明かす。
目次
第1章 『デカルト頌』―アカデミー・フランスーズのコンクール
第2章 『デカルト頌』と十八世紀フランスにおけるデカルト哲学
第3章 アドリアン・バーイエ『デカルト伝』とデカルト神話の生成
第4章 ヴォルテールによるニュートン自然哲学の紹介とデカルト批判
第5章 対比列伝―デカルト対ニュートン
第6章 戯曲『貴婦人方のクラブ』
第7章 フランス革命期におけるデカルト像
著者等紹介
山口信夫[ヤマグチノブオ]
1946年金沢市に生まれる。1979年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。1979年大阪大学文学部助手。1980年岡山大学文学部専任講師。1984年岡山大学文学部助教授
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