Sekaishiso seminar
小説のナラトロジー―主題と変奏

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  • サイズ B6判/ページ数 319,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784790709664
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3395

内容説明

ナラトロジー(物語論)の観点から、漱石、鴎外、鏡花、荷風、谷崎、川端、大岡、三島、筒井、中上、大江を読み、日本近現代小説にひそむ、語りの技と物語の構造の両面を分析、小説の新たな読解を提示する。

目次

1 主題の諸相(虚構性と物語性―筒井康隆『虚人たち』と『美芸公』;回想と現在―大岡昇平『野火』;物語の構造と語りのレトリックの絡み合い―鏡花『伯爵の釵』;テクストとパラテクスト―永井荷風『珊瑚集』;テクストとしての小説家―大江健三郎『懐かしい年への手紙』)
2 変奏の行方(写生文と小説のあいだ―漱石『草枕』『虞美人草』『坑夫』;書くことの悪魔払い―鴎外『追儺』;越境する物語―谷崎潤一郎『吉野葛』;切り取られた時間―川端康成『浅草紅団』;テクストの内/外なる「作家」―三島由紀夫『仮面の告白』と『禁色』;高貴にして澱んだ「物語」―中上健次『千年の愉楽』)

著者等紹介

北岡誠司[キタオカセイジ]
東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、奈良女子大学名誉教授。専門はナラトロジー、ロシア現代思想

三野博司[ミノヒロシ]
(仏)クレルモン=フェラン大学大学院博士課程修了。現在、奈良女子大学文学部教授。専門はフランス文学
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感想・レビュー

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でろり~ん

0
面白くは読めましたが、玉石混交という感想でした。ナラトロジーの理論を日本の昔の小説に展開するのに、作者個人の性格に言及する必要があったとして、それが巧くいっているとは言い難いものもいくつもありました。ナラトロジーを云々するには、日本語レベルが低いと感じてしまう人もいた、という印象でした。ナラトロジーの背景にあるべき作家性を前面に持ってくるのはチャレンジではあったかもしれませんが、成功はしていませんね。ちと残念でした。2021/05/03

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