内容説明
豊富な文例を交えながら文彩(修辞)と議論法(論証)をわかりやすく解説したわが国初の本格的な概説書。
目次
第1部 レトリックの過去と現在(レトリックの「発見」;言語=認識活動の三極性)
第2部 修辞的説得(基本三文彩;提喩系列の文彩と換喩系列の文彩;隠喩系列の文彩とその他の文彩)
第3部 論証的説得(レトリック的議論の前提;議論=論拠の型)
著者等紹介
野内良三[ノウチリョウゾウ]
1944年東京に生まれる。1967年東京教育大学文学部仏文科卒業。1971年同大学院文学研究科博士課程中退。1975年静岡女子大学文学部助教授。1989年高知大学人文学部教授。現在、関西外国語大学国際言語学部教授
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感想・レビュー
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TNK
1
トゥールミンの根拠(理由付け)はアリストテレスの大前提に相当するとの指摘。議論分析と説得推論が理由付けをめぐり対立する。その起因は議論法とレトリックという異なる基盤に依っていることにあるという。 2011/09/30
george
0
レトリックは技巧的でありながら、その実それを伴ってなされる弁論等が無技巧である事を強調すべきという点に修辞の面白さを垣間見た。また、議論のパターン毎にその弱点も詳らかに記述してる物もあったりと、中々実用的でもあるかな?と感じた。2015/04/17
aabbkon
0
文彩の基礎、提喩・換喩・隠喩が少しわかった。脱構築関係の本を読んでるので、最後の分離-議論は特に参考になった。あとニーチェとレトリックの距離について、「レトリックと現実の区別はつかない」と考えたのかどうか気になるところ。2013/08/07
星規夫
0
とりあえず読んだことにしておこう……。2012/10/24
yanapong
0
修辞の3要素。議論と説得の類型化と実例。基本がまとめられている2010/09/08