出版社内容情報
今日の金融システムのなかでは、デリバティブはすでに重要な役割を果たしているにもかかわらず、デリバティブ運用の失敗による金融不安などが一部のスキャンダラスに報道されるため、デリバティブとは非常に複雑で、高度に難解な手法であるというマイナスのイメージがもたれることも多い。事実はかなり違い、デリバティブに問題があるのではなく、失敗の原因は基本的な組織の不備や単純なビジネス管理上の怠慢にある場合が多い。本書ではむしろ、企業を無用のリスクにさらすことなく利益を挙げるためにデリバティブを利用する際の適切なビジネスの枠組みの確立に焦点を当て、デリバティブ・リスク・マネジメントのベストプラクティスを提供する。
【目次】
第1章 序説
第2章 取締役会――ビジョンの構築
第3章 上級管理職のアカウンタビリティ
第4章 フィナンシャル・エンジニアリング、リスク管理、アカウンタビリティの諸原則
第5章 リスク・マネジメント業務
第6章 組織変革――バリュー・チェーンへのインパクト
第7章 法の領域
第8章 将来的なリスク・マネジメントの課題への戦略的対応
内容説明
金融工学のめざましい発展によってさまざまなヘッジ手法が開発されたが、本書は、数量的な理論やモデルではなく、リスク・ビジョン、組織、リスク・カルチャー、ITマネジメント、法的整備など、「人間」が中心となったリスク・マネジメント・システムを提案する。
目次
第1章 序説
第2章 取締役会―ビジョンの構築
第3章 上級管理職のアカウンタビリティ
第4章 フィナンシャル・エンジニアリング、リスク管理、アカウンタビリティの諸原則
第5章 リスク・マネジメント業務
第6章 組織変革―バリュー・チェーンへのインパクト
第7章 法の領域
第8章 将来的なリスク・マネジメントの課題への戦略的対応
著者等紹介
シャルマ,パワン・V.[Sharma,Pawan V.]
文学士。モルガン・ルイス・アンド・ボッキウス法律事務所の弁護士で、英国の事務弁護士免許を持つ。ビジネス・金融セクションに所属して、英米の国際企業ファイナンス、合併・買収と英国金融サービス法を主な専門分野とする。現在ロンドンのユニバーシティ・カレッジでLLM取得を目指して銀行と金融法を専攻している
タネガ,ジョセフ・A.[Tanega,Joseph A.]
プリンストン大学・文学士、オックスフォード大学・哲学修士、法学博士。スイス、バーゼルのスイス・インターナショナル・バンキング・スクール学部長、オックスフォード大学セント・アンソニーズ・カレッジのシニア・アソシエート・メンバー。ロンドンのアーンスト・アンド・ヤング社では金融サービスを専門とするビジネス・リスク・コンサルティング部長を経て、現在はシニア・アドバイザー
マルコム,フレーザー[Malcolm,Fraser]
文学士、経営管理学修士。ロンドンのHSBCミッドランド銀行でリスク・マネジャーを務める。HSBCのトレーディング・ルームと同じ階に設けられたマーケット・リスク・マネジメント部門の一員として、銀行業務のうちクレジット・デリバティブを含む債券とクレジット取引の分野を担当。現在は市場リスク分析を統合化する仕事に携わる
橋本瑞彦[ハシモトミズヒコ]
1987年ANZ銀行東京支店資金証券部トレーダー。1988年コンチネンタル銀行東京支店資金証券部トレーダー。1991年フランス商業銀行東京支店外国為替資金部カスタマー・トレーダー。1996年NIFベンチャーズ国際グループ国際投資チームリーダー。日本リスクマネジメント協会会員・CRM(サーティファイド・リスク・マネージャー)。外国銀行では、金融市場での銀行間取引(為替、金利、デリバティブ等)、市場アナリスト、銀行取引・管理システムのインテグレーション・ネットワーキング等の業務に携わる。現在は、ベンチャーキャピタルにおいてヨーロッパを中心としたハイテクベンチャー企業(ITセクター中心)への投資業務を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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