内容説明
〈近代〉を人間解放の歴史として一元的に捉えるのではなく、近代化を推進する思潮とそれに対抗する思潮との相克の歴史とみる立場から、近代化のダイナミックな展開過程を思想史的に辿る。
目次
序章 社会思想史を考える
第1章 ルネサンス近代と近代批判
第2章 近代自然法思想とイギリス啓蒙思想
第3章 フランス啓蒙と秩序
第4章 産業革命期の世界市場と国家
第5章 進化論的思考
第6章 世紀転換期における人間科学の革新
第7章 マルクス主義の展開とその歴史的意味
第8章 ドイツ社会民主主義の生成と変容
第9章 アメリカ福祉国家の思想
第10章 自己言及と近代社会