内容説明
新宿に、こんな裏町があった。江戸時代は「天龍寺門前町」、維新後は「内藤新宿南町」、大正九年から「四谷旭町」と名は変わっても、帝都の細民街で知られた木賃宿・共同長屋の巣であった。その暮らし向きは無論悲歌だが、庶民生活の原点に根ざした人間讃歌の活力がある。ここに生まれ育った作家が綴る、たくましいエネルギーの町「新宿」、その裏町の歴史。
目次
明治の章(はじめに;護本山天龍寺;雷電稲荷神社 ほか)
大正の章(残飯と台がら;共同長屋と木賃宿;身過ぎ百態 ほか)
昭和の章(徳永恕と二葉保育園;続・二葉保育園;夜間治療と五銭食堂 ほか)
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