團菊以後 (新装版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 341p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784790501435
  • NDC分類 774.26
  • Cコード C0076

内容説明

明治三十六年に市川團十郎(九代目)と尾上菊五郎(五代目)が歿し明治歌舞伎は終焉した。その「團菊」以後の明治末期から大正への生彩のある話題に富んだ劇壇世相史、劇界太平記。

目次

團菊の死
四人同盟と新派激昂
我当東上と芝翫脱退
劇評家の人々
『後藤又兵衛』と『桐一葉』
新作の擡頭と左團次の死
明治座と新左團次
團十郎追善劇と芝翫復帰
鴈治郎東上と大河内社長
川上と両大関の山口定雄
東京を動かぬ伊井蓉峰
水野好美の奨励会
伊井と対立した高田実
新劇団の勃興
三木竹二と『歌舞伎』
歌舞伎座の大河内時代
松竹会社の進出
洋行帰りの左團次
帝国劇場の創立
騒動つづきの歌舞伎座
田村の市村座篭城
左團次と綺堂
懐かしい遊楽座
文芸協会の俳優養成
抱月と須磨子
種々な新劇団と鴎外博士
下り坂の新派劇
菊五郎の活躍ぶり

著者等紹介

伊原青々園[イハラセイセイエン]
明治3年、松江生れ。本名:伊原敏郎(としろう)。演劇研究家、劇評家、劇作家、小説家。文学博士。第一高等学校中退。二六新報、都新聞で劇評を担当。坪内逍遙に招かれ「早稲田文学」の編集。三木竹二歿後の「歌舞伎」主催、編集。日本演劇史三部作で朝日賞受賞。昭和16年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

9
九代目團十郎と五代目菊五郎が明治36年にこの世を去るが、それ以降の劇界、特に新派の動向が記録されており興味深い。例えば山口定雄。歌舞伎に対抗するため、それ以上のケレン味で勝負せざるを得なかった。結果、芸が臭くなり、ドサ廻りに終始する。ある地方の舞台で、宙吊りから舞台に落ち、半身不随となる。失意のうちに死亡。その娘、定子も女優だったが失明。零落し落命。歌舞伎という伝統に果敢に歯向かいながら敗れ去った者たちの人生を知る。2019/07/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1103564
  • ご注意事項

最近チェックした商品