感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kaoru Murata
4
          
            歌会では的確な批評で納得させられること多い。京都人らしい洒脱で上品な作品に惹かれる。/向かうべき的定かにてまひるまの弓は扇のごとくに開く/力みたがる腕の力をしずめつつ月なき夜の矢を放ちたり/ふり返るところに川は横たわり刃(やいば)のごとき光をかえす/死が大きく目を見ひらいてみる夢のあかるさのなかをながれゆく川/忘れるための出会いなるべし目の前が見えないほどに葉が降りしきる/生まれぬ方がよしとされたる生命の生後がなければ死後もあらざり/死者として落ち着きはじめし一人と連れ立ち渡る短き木橋    2015/08/01
          
        

              
              
              

