内容説明
19世紀のパリ。薄暗い路地の一角で小間物屋を開くラカン夫人は、溺愛する虚弱な息子カミーユと、幼いころ引き取り、今はカミーユの妻になっている姪のテレーズと三人で暮らしている。惨めな少女時代を送り、カミーユの看病係として愛のない結婚生活を送るテレーズは、カミーユの幼友達ローランに出会い、激しい恋に落ちる。人目を忍び愛し合う二人。カミーユさえいなければ…。映画『嘆きのテレーズ』で有名なエミール・ゾラの小説を、ゾラ自身が戯曲化。1990年ニコラス・ライトによる翻案、デヴィッド・ルヴォーの演出でスリリングな舞台として現代に甦った不朽の名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ののまる
7
こっわ〜〜汗 戯曲やから余計に!??2018/03/30
ホレイシア
5
ゾラを、というかマッカール叢書を読み込んでいる勢いで手を出したら、あら、戯曲だよ。どう読むかは、多分に読み手の感性にかかってくる。残念ながら、おもしろさがわからなかった。ご丁寧な前書きに惑わされたかも。2011/01/31
さぼさん
2
ゾラ原作の戯曲.両親を亡くし,幼い時から親戚に引き取られ,好きでもない男と結婚させられたテレーズ.彼女が最後まで求め続けたのは自由.しかし,それを手に入れる道はあまりにも遠かった.2011/01/03
のほほんなかえるさん
1
罪を犯した者はその罪に追われ続ける・・・そんな「恐怖」がしっかり劇空間を支配している。私は非常に濃い内容の戯曲だと受け取った。が、あんまり評判はよろしくないご様子で残念。2011/03/07
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