目次
1(首都高・正月;ホータレ;未来さえ過去 ほか)
2(平兵衛酢の木;大根二本;梅の咲く日 ほか)
3(龍の字;父と息子;冬のすずめ ほか)
欧羅巴一〇〇首
欧羅巴五〇首
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サラダボウル
14
王道を読んでない、と思い借りてくる。新聞の選をしてる偉い先生という思い込みとは、かなり違った印象だった。のびやかで、男性的なパワーというか、そんな魅力もある。もちろん繊細さもある。こういう本は、夜を幸せにしてくれる。 / ホータレは頬垂れと説く人のいて汚えなあと二合徳利(ホータレは、片口鰯) / 悲しさという語とはややずれているいまのこころの斜度に戸惑う / 椋の木と隣る桂は一年に一度喋ると母は信じ居き その他、どきっとするものも多かった。2023/11/10
garyou
2
『怖い短歌』を読んで「電圧が高い歌とはどんな歌だろうか」と思って手にした歌集。「え、救急車の歌とか、ちょっと怖くない?」と思うがどうだろうか。阿刀田高のブラックジョークにありそうな気がする。先日読んだ吉川宏志の歌集にも御母堂の死に際しての短歌が掲載されていて、この歌集にもまた同様の歌がある。エジプトの100万のデモとの対比とかが電圧の高さなのだろうか(違う気がする)。2023/03/07