出版社内容情報
1942年12月、ナチス・ドイツに抵抗するレジスタンス活動をしていた父親と息子は、捕らえられてナチスの収容所に入れられた。仲間とトンネルを掘って脱出をはかるが、あと少しのところで見つかってしまい、家畜用貨車で移送されることに。
作者のマイケル・ローゼンの父親の叔父夫婦は、この絵本の主人公親子と同じ第62輸送列車に乗せられ、帰らぬ人となりました。そのことを知った作者は、この作品を執筆。ホロコーストの終結から80年目にあたる2025年1月27日に合わせて、イギリスで刊行されました。カバーの絵は、ホロコーストの犠牲になった人びとやその時代に生きた人たちの写真を参考に描かれています。
【目次】
内容説明
あの日、ぼくたちの人生はかわってしまった。昨日のことは、かんがえない。明日なんて、ないかもしれない。目の前にあることをなんとかするので、せいいっぱいだった。ユージン・ハンチューは、ナチス・ドイツに占領されたパリにすむユダヤ人。数えきれないほどのユダヤ人が命をおとすなか、ユージンと父親のオスカーは闘いつづける。ベンジャミン・フィリップスの力強いイラストによる、実際にあったできごとをもとにした強く心に訴えるこの絵本は、最悪の時代であっても、人びとの心には最良の部分があることを思い出させてくれる。
著者等紹介
ローゼン,マイケル[ローゼン,マイケル] [Rosen,Michael]
子どもたちにもっとも愛されている作家のひとり。ラジオ放送の人気キャスターであり、数々の賞を受賞した詩人でもある。ロンドン大学ゴールドスミス校児童文学教授。イギリスのロンドン在住
フィリップス,ベンジャミン[フィリップス,ベンジャミン] [Phillips,Benjamin]
イラストレーター。絵を手がけた作品Alte Zachenで2023年カーネギー賞画家賞の最終候補に残った。2024年、V&Aイラストレーション・アワードの子ども向けイラストレーション部門で優勝。イギリスのヘイスティングス在住
横山和江[ヨコヤマカズエ]
子どもの本の翻訳家。埼玉県生まれ。やまねこ翻訳クラブ会員。JBBY会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。