内容説明
縦100メートル、横69メートルのグランドのなかで、10センチを戦い続けていた。想像をしたことも練習をしたこともない時間と空間がそこにあった。これはもはやラグビーではない。そう思ったとき、初めてそれまでの一年間の意味を実感し、心の底からよろこびがこみあげてきた。笑いながらタックルに行く自分がいた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶ~よん
58
恥ずかしながら、初読です。1996年度の中竹組が全てを出し切ったオールアウトの記録。公式戦に出場経験のない選手が主将となり、異論だらけの状態からチーム方針を作る。その根底は、細かい技術論とハードワーク。ラックへの入り方を詳細に解説する一方で、グランドでの話し合いは頭を使うフリをしたサボりなので廃止。トレーニングはフィトネスに全振りし、自分達の力を最大限に活かす道を走り続けた。多くの登場人物と面識があるので、少々クサい台詞も、あの人達だったら言うだろなと思った。自分自身の圧倒的覚悟不足を自覚させられた。2022/04/16
たいぱぱ
7
会社の同僚のお薦め本。1996年度早稲田大学ラグビー部のノンフィクション。こういう本を読むと自分の人生が恥ずかしくなります。自分は一度でも心も身体もガタガタになるほど努力したことがあるのかって。揉めに揉めたキャプテン選びから、一体となっていく過程に熱い涙です。色んな意味で中竹キャプテンを尊敬します。試合に出れなくても熱い魂を切らさないBチーム以下の選手たちにも大きな拍手です。自分を叱咤激励してくれる一冊。大好きです。2016/10/31
かしわもち
1
じっくりと読みなおす。 それぞれの人物像をよく把握している状態で物語が進んでいくのでより一層深い面白味があった。趣味とはいえ日々のトレーニングでオールアウトできるようにしたい2015/10/29
かしわもち
1
文章では表現することがとても難しいが、今まで読んだ本の中で最も感動した1冊可もしれない。『オールアウト(全てを出し尽くす)』という言葉に全て集約された1996年度早稲田大学ラグビー蹴球部中竹組の実話。2015/09/29
まっつん
1
ラグビーというスポーツが僕は好きだ。それを改めて認識した。ラグビーに触れられて、よかった。2014/01/22
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