内容説明
ブラック・ボックス化した無線・高周波の技術を豊富な図解や写真とともに、わかりやすく解説。
目次
第1部 基礎編(小形アンテナの分類、定義、電気的特性など 小形/超小形アンテナの概要;アンテナを小形化する方法、等価回路表現、インピーダンス整合 小形アンテナの基礎知識;入力インピーダンス、放射電磁界、導体抵抗、帯域特性、アンテナのQ、マイクロストリップ・アンテナなど 小形アンテナの特性と設計に使う基本式;指向性と利得、放射効率の測定法、偏波特性、高精度測定のために不平衡電流をなくす工夫 小形アンテナの測定法)
第2部 実践編(方形マイクロストリップ・アンテナ、メアンダライン・ダイポール、メアンダライン・モノポール 2.4GHz帯小形アンテナの製作と測定;設計法、基本的な構造と動作、冷却法による放射抵抗の測定、試作アンテナの測定など メアンダライン・アンテナの製作と測定;アンテナの定数、自己共振構造、インピーダンス整合、RFIDタグ用、TPMS用など ノーマル・モード・ヘリカル・アンテナの製作と測定;無償で使える電磁界シミュレータSonnetLiteを使ってシミュレーション~試作~実測まで 2.4GHz帯パッチ・アンテナの設計と製作;基本的な動作原理、ウィルキンソン型分配/合成器、ビームの自動キャリブレーション、特性の測定など 2.4GHz帯パッシブ型フェーズド・アレイ・アンテナの製作)
感想・レビュー
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makio37
5
仕事読み。基礎の基礎だが、学ぶべきところはまだある。<「放射抵抗」と「導体抵抗」の比が放射効率を決める><入力リアクタンスはアンテナの「蓄積電力」になり、放射に寄与しないため、それを零とするよう自己共振状態に設計する必要がある>など。特集記事の中で触れている<回路の動作Q>についての記述も参考になった。その回路が所望の動作をするために必要なQの大きさであり、その回路に使用するLCのQは<回路の動作Q>に対して十分に大きな値を確保する必要がある。そのような認識はこれまで持てていなかった。2019/04/21