内容説明
本書では、ペットボトルやタミヤ模型キット、ラジコン用モータと赤外線センサ、それにマイコンH8Tiny(秋月電子製)を用いて3種類のロボットを作ります。一つ目は、しゃくとり虫のように動くユーモラスな移動ロボット。モータを一つしか使わないので、とてもローコストです。二つ目は、タミヤ模型のブルドーザ工作キットをベースにした車輪ロボット。左右に赤外線センサを搭載しており、前方の障害物を避けながら前進する優れものです。三つ目は、ロボット・アーム。台座自体は移動しませんが、モータ3個を搭載、モノをしっかりつかみ、上下・左右に動かします。工作だけではありません。ロボット制御の原理から始まって、モータやセンサ周りの回路、それに実際にロボットを動かすためのソフトウェア作成法まで解説します。最後に、ロボットの実例として、筆者らが研究している筋電義手の概要にもふれます。
目次
カラー口絵 絵解きマイコン・ロボット工作
第1章 ロボットはどのようにコントロールされるのか
第2章 ロボティクス入門
第3章 センサの種類とプログラミング
第4章 モータの種類とプログラミング
第5章 必要な道具とH8Tiny基本プログラミング
第6章 車輪型ロボットの製作
第7章 ペットボトルで作る移動ロボットと腕ロボット
第8章 ロボット・ハンドの筋電義手への応用
APPENDIX(トラブル・シューティング;補足資料;H8Tiny(3664f)のCプログラミング)
著者等紹介
横井浩史[ヨコイヒロシ]
1986‐1987年トヨタ自動車株式会社。1993年北海道大学大学院工学研究科博士号取得。1993‐1995年通産省工業技術院生命工学工業技術研究所。1996‐2004年北海道大学大学院工学研究科助教授。東京大学大学院工学系研究科助教授
松下光次郎[マツシタコウジロウ]
2000年東京理科大学工学部機械工学科卒業。2001‐2003年スイス・チューリッヒ大学Artifical Intelligence Laboratory研究員。2004年イギリス・サセックス大学Evolutionary and Adaptive System修士課程修了。現在、東京大学大学院工学系研究科博士課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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